「どなた?」と聞いても返事はない。
どうせ、新聞屋か牛乳屋か宗教屋の勧誘だろうかと思いつつも、無視をするのも面倒で、ドアを開けた。
誰もいない。。。
なぁんだ、子供の悪戯か。
ドアを閉めようとした時に、その子は、素早く私の足元を走りぬけ二階に上がっていった。
あんな小さな短い足でどうやってそれをやってのけたのかは、あまりの速さに確認すらできなかった。
私より先まわりしてキッチンに着いてたその子、名前は無いから何とでも呼んでいいとの言うので、私はその子をとりあえず「山田さん」と呼ぶことにした。
意味は無い、なんとなく呼びやすかったし、他の猫と混同もしそうになかったからだ。
どこのホームヘルパー協会から来たのか?と尋ねると、「何の事いってるのかわからない」とそっけなく言われた。
それでもしつこく、一時間いくら?と私が聞くと、「お金はいらないので、その分、あなたは他の人が沢山喜ぶ事をしなければいけない」と、ニコリともしないで真っ直ぐ私を見つめて言った。
すみません。完全無敵な妄想でした・・・・。
さて、シャワー浴びて、掃除機くらいはかけましょうかね・・・。(苦笑)